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父親らしく、息子らしく

「父の日」は、父と息子の関係を通じて、メンズファッションの役割について考える良い機会です。今でもモダンに感じられる、時代を超えたスタイルは世代の壁を超え、ファッションを楽しむエネルギーを与えてくれます。スタイリストのドミニク・ミューラー(Dominik H.Müller) と共に、父と息子のファッションを通して、どんな世代の男性にも共通するスタイリングのヒントをみてみましょう。

男性にとって、父親の存在はとても偉大です。父親は人生のお手本であり、アドバイザーであり、時にはライバルです。そして、理想的には、息子が成長して大人になると、よき友となります。多かれ少なかれ、また無意識であっても意識的であっても、父親は息子のファッションセンスに影響を与えるものです。ファッションは、父と息子にとって共通の楽しみでもあり、似たような好みを共有することができます。

「父は、父であると同時に良き友人でもあります。父とは普段からどんなことでも話をするように、ファッションに関しても気楽に話ができます」。とミューラーは父親との関係や、彼が父親と共有できるファッションの話について語りました。

熟年層の消費者は、ここ数年間で変化をしてきました。彼らはファッションに関心を持っており、60歳前後のお洒落な男性たちは、若い世代のテイストと変わらないスタイルを好むことも多々有ります。同時に、若者は今どきのスタイルやエイジレススタイルの中でも、古き良きクラッシックなテイストを大切にしています。だからこそ実際に父と息子で共有できるものがたくさんあるのです。落ち着いた印象のサンダル、クリーンカットスニーカー、プレーンバミューダショートパンツ、カジュアルシャツ、チェック柄など、多くのアイテムが年齢を問わず、着こなすことができます。

さらに、トレンドは廃れたり、また流行ったりとする中で新たな形を作るので、世代の違う男性たちも同じトレンドに魅了されるのです。トレンドが巡るからこそ、父親と息子は似たような服や、ボートシューズのようなスタイリッシュかつクラシックなものに夢中になれるのです。ファッションセンスもまた、若々しさと古さを大切にしつつ、華やかな色の組み合わせでより大胆になりつつあります。

「父はしばしば、自分のシャツの色に合った靴下や靴でカラーコーディネートをします。」

ファッショニスタのミューラーは、自身の父のファッションルールを語ります。赤い靴下に青/茶のマイノットのスニーカー、ベージュのチノパン、青いシャツを組み合わせるのはどうかな?と。 明るい色の靴下はサンダルに似合います。

"スタイリングは大胆不敵に!"

ミューラーは、すべての男性に「スタイリングは大胆不敵に」と言います。みなさんの祖父の世代が若い頃に履いていたような膝丈のソックスが、2017年にはショートパンツ、シャツもしくはポロシャツとサンダルと組み合わせて、あらゆる年代の男性に大流行しました。ミューラーは、ビルケンシュトックの明るい色の「アリゾナ」でスタイリングをするのが好きです。 彼のスタイリングは、ビルケンシュトックの2本のストラップと膝丈の靴下の色とコントラストをつくりながらも、全体のトーンを絶妙に調節しています。

ドミニク・H・ミューラーについて

1993年生まれ、15歳で写真に強い興味を持つ。その後、2014年にベルリンのデザインアカデミーで勉強を始める。それ以来、多くの俳優、歌手、モデルを撮影する。ミューラーは、建物、風景の中でモデルたちを表現することに情熱を注いでいる。

「私は、ファッションに関するレポートや写真家としての仕事を通してよりも、ブログを通して多くのことを伝えて行きたいと思っています。また、私が人生で出会った様々なセレブリティについて書くことも好きです。本当の意味で自立していて、自身の道を進み、神から与えられた機会を持つ彼らには、人生のストーリーがあるからです」。