フットベッドの製造

フットベッドの製造について話し始めると、目を輝かせるマルクス・フリードリッヒ。ちょっとした奇跡、だと。広い分野を担当しているマルクスは日々様々な新しいチャレンジに直面しています。でも、そんな毎日が大好きだとか。彼は生産施設全体を通して原材料の流れを管理し、コルクと天然ゴムの混合物を作る工程を監督し、フットベッドの「焼き上げ」という重要な工程のみならず全工程の品質管理の責任者として活躍しています。彼はまた、約350人のスタッフ、そして、BIRKENSTOCKのユニークなフットベッドを製造するために何十年もかけて特別に開発された機械群の責任者でもあります。マルクスには同じ作業を繰り返すだけの退屈な日などありません。そんな毎日の中で、彼の最優先課題は品質だといいます。

完璧を目指すマルクス・フリードリッヒにとって、スタッフのモチベーションを高めることも仕事の一部です。そのために、毎朝8時30分にチームミーティングを行っています。このミーティングは、常に最高の品質を保証するためにシステムからエラーを排除することを目的としています。これは、マルクスの担当エリアで毎日生産される約8万足のフットベッドの1枚1枚にも当てはまることです。

BIRKENSTOCKは創業当初から、最高の品質と天然素材にこだわってきました。コルク、天然ゴム、ジュートを巧みに混ぜ合わせ、耐久性に優れた製品。これこそがBIRKENSTOCKのオリジナルフットベッドです。マルクス・フリードリッヒが愛情たっぷりに‟BIRKENSTOCKサンダルの核心”呼んでいるものです。

すべてのフットベッドの製作は、ジュートを挿入することから始まります。その上に機械でコルクと天然ゴムの混合物を載せ、手作業できれいに「モデリング」していきます。その後、オーブンの扉が閉まり、10分間の焼き上げ工程が始まります。

天然素材には品質のムラがあります。そのためマルクスとチームは、コルクと天然ゴムの混合物を作る工程に定期的に手を加えています。焼き上がったフットベッドは、熟練した職人の手によって一枚一枚点検され、必要に応じてトリミングされます。こうして初めて、フットベッドは自然な歩行をサポートするという、BIRKENSTOCKファンのための重要な役割を果たすことができるのです。全体の流れは、シンプルでありながら独創的なものです。