天然の原材料
最高品質が織り成す快適さ
厳選された素材で作られた唯一無二の製品
ビルケンシュトックのオリジナルフットベッドに使われるのは、天然コルク、天然ラテックス、ジュート、スウェード(トップレイヤー用)といった再生可能な資源から採取される高品質の天然素材です。これらの素材を洗練された製造技術を駆使して結び付け、製品を作り上げます。丁寧な製造プロセスを経て製品が作り上げられるので、素材の持つ自然な品質はそのまま保持されます。
天然コルク:天然のリサイクル素材で作られた柔軟な断熱材
コルクは再生可能な資源です。薄い壁状の死んだ細胞組織から成り、空気を多く含んでいます。断熱性と吸音性に優れている他、撥水性もあります。また、コルクの層は再生するので、何度も採取可能です。
コルクはコルクガシの樹皮から採取されます。5cm以上の厚さになった樹皮が剥離されます。天候によって異なりますが、このプロセスは7~9年おきにしか繰り返すことができません。木の一生を通して、1本の木から採取できる樹皮の量は約100~200kgです。樹皮は剥離された後、衛生的な状態にするため、タンクの中で徹底的に熱処理されます。その後、細長くカットされ、ボトル用のコルクとして型抜きされます。
天然のコルクガシの森は地中海西部の湾岸地域にしかありません。ビルケンシュトックで処理されるコルクは、大部分がポルトガル南部で採取されます。ポルトガルはイベリア半島の西部に位置し、世界有数のコルクの輸出国です。ポルトガルにある天然の、および植林されたコルクガシの森の総面積は約75万ヘクタールで、国の総面積の約8%を占めています。
コルクは伸縮性、クッション性、断熱性、保冷性、防湿性に優れ、世界中で人気のある原料です。これらすべての特性がビルケンシュトックのオリジナルフットベッドに活かされています。
天然ラテックス:接着性に優れた液状ゴム
天然ラテックスはフットベッドを製造する際、自然の結合剤としての役割を果たします。この液体(その色と濃度から別名「ラバーミルク」とも呼ばれる)を顆粒状の柔らかいコルクおよび粗いコルクと混ぜ合わせます。こうしてできたパン生地のような塊を2つのジュートの層で挟み、一番上にスウェードの層を重ねて100℃で数分焼き上げます。その後、焼き上がった物質を加硫反応によって固めます。天然素材の有益な特性は保持されたままです。
コルクと同様、天然ラテックスも再生可能な資源です。天然ラテックスはゴムノキの樹脂から採取されます。バクテリアや菌類から身を守るため、自然の保護機能として乳液が排出されます。ゴムノキの原産地は熱帯地方です。ゴムノキの樹皮に切り込みを入れると、木から白い樹液が出ます。それを小さなバケツに溜めていきます。この作業ができるのは木を植えてから6年後です。その後、木は25年間毎日80gのラテックスを作り続けます。
この繊細な天然素材は、原油から作られる合成ラテックスよりもエネルギーバランスが良く、溶剤やCFC(フロン)といった汚染物質も含みません。さらに、天然ラテックスは、伸縮性や通気性に優れるなど、とても有益な自然の特性を持っています。
ジュート:再生可能な織物繊維から作られる天然の安定装置
ジュートは一年生植物で、一般的に通年湿度の高い熱帯地方に生息しています。採取されてから4ヶ月で、15~20cmほどの茂みを作ります。この植物性の織物繊維から糸を作る際には、まず焼いて皮をはぎ、それを梳いて洗浄した後、柔らかくしてから糸を紡ぎます。フットベッドの製造過程で、編んだジュートの層を2枚挟みます。これにより、一番上の層と一番下の層を安定させることができます。
スウェード:通気性に優れ、ベルベットのように柔らかいライニング
スウェードは、内側にバフ研磨を施したフルグレインレザーの総称です。口語的にバックスキンとも呼ばれます。表面は毛羽があり、繊維質で柔らかく、しなやかです。オープンポア仕上げなので、通気性に優れています。