2017 年春夏コレクション撮影の舞台裏

ビルケンシュトック2017年春夏コレクションの撮影現場の舞台裏では、どんな様子が繰り広げられていたのでしょうか。ロンドンで行われた撮影の様子も合わせて見てみましょう。

フォトグラファー
ダン・トビン・スミス
（Dan Tobin Smith）

多くの人はフォトグラファー、ダン・トビン・スミスの作品とは知らず、彼の作品を目にしているはずです。このイギリス出身のフォトグラファーは、ユニークな作風と、Apple、ルイヴィトン、Wallpaper*など、世界的に有名なブランド、ミュージシャン、雑誌との作品でその名を知られるようになりました。彼は静物写真やインスタレーション作品を得意とするアーティストです。とくにラッパーJay Zのアルバム"The Blueprint 3"のジャケット写真で大きな注目を集めましたが、ダン・トビン・スミスは、もともと文字を使った実験的な作品シリーズ Alphabetical で世界的に認められるほどの実力と経験があり、Jay Zのアルバムカバーもその作品からインスピレーションを受けています。

ロンドンのスタジオにて

ダン・トビン・スミスの次のプロジェクトは、ビルケンシュトック2017年春夏コレクションでした。撮影は、2017年１月にファッションの街、ロンドンの東側にある運河の近くの彼のスタジオで行われました。いつもはアーティストである彼が印象的なインスタレーション作品を制作しているスタジオを背景に、アリゾナ、ギゼ、ボストンなどビルケンシュトックを代表するアイコン達が並びました。定番のクラシックサンダルと共に、パサデナ、バレーなどの新作シューズもラインナップに加わり、スポットライトが当てられていきました。

スタイルの中に感じるクラシック

静物撮影のエキスパートであるスミスと彼の率いるチームは、アートディレクタ−のデュエル・ロッペルの監修のもと、ビルケンシュトックのため、言葉ではなく視覚的に伝える、新たなヴィジュアル言語を作り上げました。各アイテムの細かな部分に焦点が当てられ、繊細な表情が切り取られています。バックル、ソール、靴紐など、各所にさり気なく刻まれたロゴにマニュファクチュアが感じられます。シャッターを切るたび、職人の技術や、上品かつ洗練されたビルケンシュトックのコレクションの細部が鮮明に浮かび上がっていきました。