近頃では、本来のジェンダーの役割が変化してきています。今まで当たり前と思われていた男女の役割は曖昧になり、それがファッションにも反映されています。

では、ユニセックスなスタイルの場合、男女それぞれのフットウェアはどうスタイリングすれば良いのでしょうか？女性代表としてリサ・バーマンをパートナーに迎え、お互いが実際に被写体となり、それぞれ３つのスタイルの提案をしました。リサは、ドイツのオーディション番組"Germany’s Top Model"に出演していたモデルであり、私の親しい友人でもあもあります。彼女はモデルの経験を通じて、スタイリングとファッションについて深い理解があるので、コーディネートの魅せ方をよく知っています。

木々の葉が色づき始め、肌寒くなってくると、お気に入りのサンダルをしまい、つま先の覆われたシューズ達の出番がやってきます。心配はいりません。スニーカーも季節を楽しみつつ、コーディネートを素敵に仕上げるのに最適なアイテムです。

リサと私は２種類のユニセックスモデルのビルケンシュトックスニーカーと共に、様々なスタイルに合わせて、色付いた秋のベルリンの街へと出かけました。

リサはビルケンシュトックのAMES/エイムズにハイウエストのパンツ、白Tシャツ、クリームカラーのコートに大きめのスカーフを合わせました。私は、ライトグレーのスラックス、白いセーター、ライトグレーのウールコートを選びました。どちらも上品でスタイリッシュな印象ですが、スニーカーを合わせることにより、同時にカジュアルでデイリーな雰囲気を演出しています。

２つめのスタイリングは、ベルリンの中でも人気エリアでよく見かける黒を基調としたスタイルです。私はこれを‘ベルリンルック’と呼んでいます。リサは、黒のジャージ生地のパンツ、黒Tシャツ、そして黒のウールコートをスタイリングしました。このオールブラックのスタイルに、シルバーのバックパックを合わせて、白いAMES/エイムズを際立たせています。私は、黒のドレスパンツ、白Tシャツにオリーブ色のボンバージャケットを合わせました。

このリサのスタイリングは、クラシックとモダンを合わせもった完璧なスタイリングだと思います。彼女は、コーラルのBARTLETT/バートレットスニーカーを、ボーイフレンドデニム、オリーブ色のボタンダウンシャツ、ブランディー色のレザートレンチコートと合わせました。私は、大好きなブルーで統一して、ヴィンテージデニム、水色のシャツ、軽やかなネイビーコートに定番のグレーのBARTLETT/バートレットスニーカーを合わせました。

このように、同じモデルの靴でも個々のスタイリングに完璧にとけ込んでいます。スニーカーは、どんなスタイリングにも大胆に新鮮な印象を与えます。一足のスニーカーが性別、スタイルを問わずコーディネートされることは本当に興味深い事です。